トキワ松学園の社会科では、裁判傍聴を希望者対象に行っています。裁判員制度もあり、他人事ではない裁判。中学3年生は先日、裁判員裁判の模擬評議も授業で行いました。今年度の裁判傍聴は、高校3年生・高校2年生・中学3年生対象に実施しました。ほとんどの生徒にとって、初めて目にする裁判。以下はその傍聴レポートです。
- 「過失運転致死」
ご遺族の意見を聞いていて心が苦しくなりました。いつも歩いていた道が、(事件を思い出して)通れない。この事件は被害者の命を奪っただけでなく、家族の時間も奪うのだ、ということも印象に残りました。
被害者の事ばかりがニュースに取り上げられるので、(加害者である)被告人にも複雑な家族のかかわりがあることを裁判で知り、ニュースや新聞だけでは本当に事件を知ることはできないんだと思いました。被告人の気持ちを初めて考えることができました。 - 「薬事法違反、自動車運転過失致傷」
初めて裁判を傍聴して、本当に人生がかかっているのだと改めて気付いた。新件(公判第1回目)ということで、裁判の内容をスムーズに理解する事が出来た。薬物は一度使用するとなかなか抜け出すことができない。周囲の人の力を借りながら、社会復帰に向けて頑張ってほしいと思った。 - 「殺人、住居侵入など」
被害者のお父様の「ただ娘を返してほしい」という言葉が心に響きました。親の立場からすると自分より先に子どもが死んでしまうというのは不合理で、とても受け入れ難い事実だと思います。
<画・参加した生徒>